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ラスト・ウィッチ・ハンター ダークファンタジーの映画感想。ネタバレ無し。

 ラスト・ウィッチ・ハンター


原題 The Last Witch Hunter

制作 アメリカ 2015年

監督 ブレック・アイズナー

出演 ヴィン・ディーゼル イライジャ・ウッド マイケル・ケイン

(画像はイメージ)

序盤が古代、本編が現代のダークファンタジーです。

一応ダーク寄りだとは思うのですが、そんなに流血はなく、ゾンビ作品を普通に観られる人なら、世界の終末や悲惨なホラーの感覚も受けないと思います。軽めのダーク作品です。


魔法の力はゲームのバトルのような派手さはないのですが、CG映像がA級映画並みにとても綺麗でした。内容はB級の仕上がりだと思います。

魔法は幻覚作用を与えるものと、植物の根や血管に見える気持ち悪い触媒が蠢くものがほとんどです。あとは蠅の大群。視覚的には気持ち悪いので、苦手な人は注意。


主人公の攻撃は主に物理的。終盤に暗い場所でのアクションがあり、モンスターを見せない演出にしようと決めたのか、そのシーンだけは誰がどうなっているのかよく分からず残念でした。

魔女との対決は明るい場所で行われていたので、分かりやすかったです。ただアクションは凡庸でした。


主人公をはじめ、登場人物たちの背景があまり描かれてないうえに、役を誇張するような記憶に残る言葉や態度がほぼないので、共感したり好きになるほどの人物はいませんでした。

そして魔女がそんなに凶悪な印象がしなかったので、危機感が伝わりにくいです。

姿は腐乱死体のようで、戦う前からボロボロです。これは不死身で強いという表現だったのかもしれません。ゾンビ風の魔女として描かれたのでしょうか。


何となく、ファンタジー設定が好きな中年男性向けの作品のような気がしました。

ストーリーがシンプルで、進行の起伏が緩やかな感じです。時間がある時にゆっくり観たい人向け。最初から最後まで映像が丁寧に作られている感じです。


ひとつのエピソードとして完結はしていますが、明らかに続編の制作を意識した畳み方をしています。


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